神道の知識

祭典用具について

※神職・斎砂・司会の位置は、祭場の状況により変更する場合があります。

祭典用具イメージ


榊に紙垂(しで)や鏡、麻をつけたもので、お祭りにあたりお降り願う神霊の依代(よりしろ)として設ける。


榊に紙垂(しで)や鏡、麻をつけたもので、お祭りにあたりお降り願う神霊の依代(よりしろ)として設ける。


神様を迎える清浄な場所の表示として、青竹を祭場の四隅に立てる。(1辺約2メートル四方)


斎竹・注連縄と同じく清浄な所としての表示で、1辺に5垂(たれ)づつ付ける。


盛砂ともいい、鍬入れの儀に用いるため、祭場の近くに円錐形に高さ40センチ程度の砂を盛る。 (施工者が準備)


神様をお迎えするにあたり、祭場、神饌(しんせん)、参列者等を祓い清めるための祓具(はらえのぐ)で、榊や白木に紙垂や麻を付したもの。


四方四隅を祓い清め供物をして地霊を鎮めるためのもので、紙と麻を2センチ程に切ったもの(切麻(きりぬさ))と、米、酒、塩など。

※四方祓については、その地域の信仰形態により特殊な祓いが行われる場合がありますが、「御神土」及び「清め砂」等をもって四方四隅を祓い清める場合もあります。 


施主及施工者が初めてその土地に手をつけることを神前に奉告する儀式。

忌 鎌
(いみかま)
白木で作り、柄を白紙で巻き、麻又は水引で結んだものを使用するのが本来ですが、新しい実用品を用いてもよい。
忌 鍬
(いみくわ)
忌鎌と同じく白木で作り、白紙で巻いたものを使用するのが本来ですが、クワ等の実用品を用いてもよい。
忌 鋤
(いみすき)
忌鎌と同じく白木で作り、白紙で巻いたものを使用するのが本来ですが、スコップ等の実用品を用いてもよい。
  作法
忌 鎌
(いみかま)
神職より忌鎌を受けた設計者または施主は、神前に一礼、斎砂の前で草を刈る所作を3度行う。
終って神前に一礼の後、神職に返し自座に戻る。
忌 鍬
(いみくわ)
神職より忌鍬を受けた施主または施工者は、神前に一礼、斎砂の前で左足を引いて、地を穿つ所作を3度行い砂をくずす。
終って神前に一礼して神職に返し自座に戻る。
忌 鋤
(いみすき)
神職より忌鋤を受けた施工者は、神前に一礼、斎砂の前で左足を引いて、地を穿つ所
作を3度行い砂をくずす。終って神前に一礼して神職に返し自座に戻る。


地霊を、和(なご)め鎮める為に捧げる物で、人像(ひとがた)・刀・矛・盾・鏡等を辛櫃(からひつ)に納めて埋納する。


作法
1) 神職から玉串を受け取り、神前の玉串案(台)の所まで進み玉串を持ったまま一礼をする。
次に榊の根本を右へまわして神様の方に根本を向けて、案上(台の上)に捧げるようにして置く。
2) 二拝(頭を深く二度下げる)
3) 二拍手(二度拍手を行う)
4) 一拝(頭を深く一度下げる)
終って自席に着く



神饌は神様に捧げるお供え物です。四季おりおりの新鮮な物を選ぶことが大切です。
お祭りの規模によっても量が変わりますが三方(供える台)5台から7台程度準備することが必要です。
(1台は大皿一盛程度)尚野菜の中には、ニオイの強い物(ニンニク・ネギ等)は除くようにします。

お米は1升ほど準備して下さい。
そのままお供えすることもありますが、よく洗って供えることもあります。

酒は1升ほど準備して下さい。
祭典後の直会(なおらい)注)1にも用います。

タイがよろしいが、その他の魚(頭付)でも結構です。
小さい場合は2匹準備して下さい。

海 菜

こんぶ・寒天・のり・ひじき・わかめ等、5種類程度。

野 菜

大根・人参・ナス・キュウリ・ホウレン草等
色どりを考えて季節のものを5種又は7種類程度。

果 物

りんご・みかん・ぶどう・なし・バナナ等季節の物を5種類程度。

塩・水

塩1合、水1合 程度

注)1 直 会(なおらい)
お祭りの後で参列者が一同に会し、お神酒(みき)をはじめ御馳走を戴きお祝いを行うことを直会という。 ナオライは、神と人とが『直(なお)り合(あ)う』という意味で、神様の御霊(みたま)を身に受けようとすることです。祭典後簡単に盃でお神酒を戴くだけの場合もあります。




地鎮祭をはじめ各祭典の奉仕にあたり、神社への謝礼をのし袋に入れて奉納する場合、 表書きは上記のような書き方で結構です。